株式会社サンクスシステムズ

Webシステム開発の標準構成とは|当社がAlmaLinux+Laravelで作る理由

Webシステム開発の標準構成とは|当社がAlmaLinux+Laravelで作る理由

2026.08.31
コラム

システム開発を外注するとき、「いくらかかるか」「いつできるか」は誰もが気にします。しかし「何で作られるのか」——つまりどんな技術の組み合わせで作られるのかまで気にする経営者の方は、ほとんどいらっしゃいません。

無理もないことです。技術の名前を並べられても、専門外の方には判断のしようがないからです。ですが実は、システムが5年後・10年後も安心して使えるか、保守費用が高くつくかどうかは、かなりの部分がこの「技術の組み合わせ」で最初に決まってしまいます。

この記事では、当社がご指定のない限りすべてのWebシステムで採用している「標準構成」と、なぜ標準構成を持つことがお客様の利益になるのかをご説明します。

標準構成という考え方——毎回ゼロから選ばない

開発会社の中には、案件ごとに流行の技術を試すところもあります。技術者としては楽しいのですが、お客様から見ると良いことばかりではありません。使い慣れない技術には思わぬ落とし穴があり、それは品質のばらつきや納期の遅れとなって表れるからです。

当社は逆の考え方を取っています。信頼できる技術の組み合わせを一つ決めて、それを徹底的に磨き込む。毎回同じ土台の上に作るからこそ、次のようなメリットが生まれます。

  • 品質が安定する——同じ構成で作り続けているため、落とし穴を知り尽くしています
  • 見積りが早く正確になる——土台部分の工数が読めるので、概算をすぐお出しできます
  • 開発が速い——ゼロから作る部分が減り、お客様固有の機能に時間を集中できます
  • 保守しやすい——どのお客様のシステムも同じ作りなので、対応が迅速です

当社の標準構成

当社の標準構成は次の通りです。いずれも世界中で広く使われている、実績あるオープンソース技術です。

役割 採用技術 ひとことで言うと
サーバーOS AlmaLinux 企業向け商用Linuxと同等の安定性を持つ無償OS
データベース MariaDB 大切な業務データを預かる、実績豊富なデータベース
アプリケーション Laravel(PHP) 世界で広く使われるPHPフレームワーク。保守性の高さが持ち味
画面(フロントエンド) Vue.js + Tailwind CSS サクサク動く操作性と、統一感あるデザインを実現

それぞれを選んだ理由は、シリーズの各記事で詳しくご説明しています(この記事の末尾にリンクがあります)。共通しているのは、長期サポートがあり、利用者が多く、ライセンス費用がかからないことです。特定の会社の製品に縛られないため、「値上げされて維持できない」「サポートが終わって作り直し」というリスクを避けられます。

もちろん、お客様のご指定や既存環境との兼ね合いがあれば、構成は柔軟に変更します。標準構成は「押し付け」ではなく、ご指定がない場合に最良の選択肢をすぐお出しできる備えです。

土台には品質を作り込んである

当社の標準構成は、技術の名前を並べただけのものではありません。その上に品質を徹底的に作り込んだ共通ベースを用意しています。

  • 認証・権限管理(ログインと「誰が何をできるか」の管理)が組み込み済み
  • エラー処理とログ(動作記録)の標準化
  • 自動テストの整備
  • SQLインジェクションをはじめとするセキュリティ対策
  • 監視ツール(Zabbix)による見守りを前提とした作り
  • バックアップの標準装備

どんなシステムにも必要になるこれらの機能を、案件のたびに作るのではなく、磨き込んだものを土台として持っている——これが当社の品質と価格の源泉です。詳しくは「ゼロから作らないシステム開発」でご紹介しています。

日立グループでの30年で学んだこと

私は1988年から2017年まで、日立グループのIT企業でシステム開発に携わってきました。そこで叩き込まれたのは、品質は個人の頑張りではなく、仕組みで作るという考え方です。

大規模開発の現場では、標準化された環境・レビュー・テストの仕組みが品質を支えていました。独立した今、一人でお客様のシステムを担うからこそ、この考え方をより徹底しています。標準構成と共通ベースは、大手の品質管理の仕組みを小さな会社の身の丈で実現したものと言えます。

この構成で作った開発事例

標準構成をベースに、IoT連携のような特殊な要件にも対応しています。

まとめ

システムの寿命と保守費用は、最初の技術選定でかなりの部分が決まります。当社は「AlmaLinux+MariaDB+Laravel+Vue.js+Tailwind CSS」という磨き込んだ標準構成と、品質を作り込んだ共通ベースの上に、お客様ごとのご希望の仕様を構築しています。

「うちのシステム、何で作られているのか分からない」という状態の方も、これから作る方も、お気軽にご相談ください。

標準構成シリーズの記事一覧


この記事を書いた人

川島 敏英(株式会社サンクスシステムズ 代表)
1988年から2017年まで日立グループのIT企業でシステム開発に従事。約30年の経験を生かし、
現在は神奈川県川崎市で中小企業・個人事業主向けのWebシステム開発を、要件定義から運用まで一人で一貫対応しています。

これまでの開発事例は 制作実績 でご紹介しています。

無料相談はこちら(何を作るか決まっていなくてもOKです)