株式会社サンクスシステムズ

LaravelでWebシステムを開発するメリット|保守できるシステムを作る

LaravelでWebシステムを開発するメリット|保守できるシステムを作る

2026.08.31
コラム

システム開発の失敗談で意外に多いのが、「作った会社(人)にしか直せないシステムになってしまった」というものです。開発者が廃業・退職したら誰も手を入れられない。見積りも言い値になってしまう——。

この問題への当社の答えが、アプリケーション開発にLaravel(ララベル)というフレームワークを使うことです。

Laravelとは

Laravelは、PHPというプログラミング言語のフレームワークです。フレームワークとは「システムの骨組みと作法があらかじめ決められた開発の枠組み」のこと。世界中の開発者に使われており、PHPのフレームワークとしては最も広く普及しているもののひとつです。

Laravelで作ると何が良いのか

1. 「世界標準の書き方」だから、誰でも引き継げる

Laravelには「この処理はここに、この書き方で」という共通の作法があります。この作法に従って作られたシステムは、世界中のLaravel技術者が読める、いわば楽譜のあるシステムです。

当社は要件定義から運用まで一貫対応しますが、それでも「将来、他の会社でも引き継げる作り」にしておくことがお客様への誠実さだと考えています。特定の誰かにしか読めないシステムは、お客様を縛る鎖になるからです。

2. セキュリティの定番対策が組み込まれている

LaravelにはSQLインジェクションやCSRF(サイトをまたいだ操作の偽装)といった、Webシステムの定番の攻撃への防御機能が最初から備わっています。人力で毎回対策を書くのではなく、枠組み自体が守ってくれる。この上に当社独自のセキュリティ対策を重ねています。

3. 開発が速い——だから費用を抑えられる

ログイン、入力チェック、データベース操作といった定番機能の部品が揃っているため、ゼロから書くより開発が速く、その分費用を抑えられます。当社の「品質を作り込んだ共通ベース」も、Laravelの上に構築されています。

4. 長期のメンテナンスに耐える

Laravelは定期的に新しいバージョンが公開され、セキュリティ修正が継続されています。計画的なバージョンアップを前提にすれば、5年、10年と使い続けられます。当社は自動テストを整備しているため、バージョンアップ時の「上げたら壊れた」を検査で検出でき、安全に更新を続けられます。

フレームワークを使わない開発との違い

フレームワークなしの「完全手作り」開発は、一見自由に見えますが、業務システムでは弱点が目立ちます。

Laravelで開発 完全手作りで開発
引き継ぎやすさ 世界共通の作法で書かれ、引き継ぎやすい 作った人の流儀次第。属人化しやすい
セキュリティ 定番の防御が枠組みに内蔵 対策の網羅は作り手の力量次第
開発速度 定番機能は部品を活用 すべて自作。時間がかかる
継続的な更新 本体の更新が継続的に供給される すべて自力で追随する必要がある

日立グループでの30年で学んだこと

長年の開発現場で痛感したのは、システムの真のコストは作るときではなく、使い続ける年月の中で発生するということです。読める・直せる・更新できる作りにしておくことが、結局いちばんの節約になります。Laravelの採用は、この考え方の実践です。

まとめ

Laravelで作る最大の価値は、「作った人にしか触れないシステム」を避けられることです。世界標準の作法・内蔵されたセキュリティ・継続的な更新。長く使う業務システムの土台として、当社はLaravelを標準にしています。

当社の技術選定の全体像は「Webシステム開発の標準構成」で、土台の品質づくりは「ゼロから作らないシステム開発」でご紹介しています。


この記事を書いた人

川島 敏英(株式会社サンクスシステムズ 代表)
1988年から2017年まで日立グループのIT企業でシステム開発に従事。約30年の経験を生かし、
現在は神奈川県川崎市で中小企業・個人事業主向けのWebシステム開発を、要件定義から運用まで一人で一貫対応しています。

これまでの開発事例は 制作実績 でご紹介しています。

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