株式会社サンクスシステムズ

業務システムのデータベースにMariaDBを選ぶ理由

業務システムのデータベースにMariaDBを選ぶ理由

2026.08.31
コラム

顧客名簿、受注履歴、請求データ——業務システムの中身は、会社の資産そのものです。この資産を実際に預かっているのがデータベースというソフトウェアです。

当社は、ご指定のない限りデータベースにMariaDB(マリアディービー)を採用しています。この記事では、その理由と、データを守るために当社が標準で行っていることをご説明します。

MariaDBとは

MariaDBは、世界で最も広く使われてきたデータベースのひとつであるMySQL(マイエスキューエル)から派生した、無償のデータベースです。MySQLのオリジナル開発者たちが中心となって開発を続けており、MySQLと高い互換性を保ちながら改良が重ねられています。

企業向けLinux(RHEL系)では標準のデータベースとして採用されており、「Linuxサーバーの定番データベース」と言える存在です。

MariaDBを選ぶ3つの理由

1. 長年の実績と豊富な情報

MySQL時代から数えて長い歴史があり、世界中の業務システム・Webサービスで使われてきました。トラブル事例も解決策も世の中に蓄積されているため、問題が起きても素早く対処できます。データを預ける相手は、実績で選ぶべきだと考えています。

2. 無償でありながら業務用途に十分な性能

ライセンス費用がかからず、中小規模の業務システムに必要な性能・機能を十分に備えています。商用データベースの年間ライセンス費用は決して安くありません。同じ費用をかけるなら、機能開発やバックアップ体制に回す方がお客様の利益になります。

3. 特定企業への依存を避けられる

オープンソースであり、MySQL互換のため、将来別のデータベースへ移行する必要が生じた場合も選択肢が広く保てます。「このデータベースをやめたくても、データを人質に取られて動けない」という状態を避けられます。

データベース選びより大事なこと——データを守る運用

正直に申し上げると、中小規模の業務システムであれば、有名どころのデータベースはどれを選んでも大きな失敗はありません。差がつくのは運用です。当社は標準で次を行っています。

  • バックアップの標準装備——万一の障害や操作ミスでも復旧できる備えを、オプションではなく標準で組み込みます
  • 監視との組み合わせ——自社運用の監視基盤(Zabbix)でサーバーを見守り、異常の早期発見に努めます
  • 攻撃対策——データベースを狙う代表的な攻撃(SQLインジェクション)への対策を、システムの土台の段階で織り込んでいます

当社自身も、自社システムのデータベースをMariaDBの専用サーバーで運用しており、日々の運用で得たノウハウをお客様のシステムに還元しています。

まとめ

データベースは会社の資産を預かる金庫です。当社は実績・費用・将来の自由度のバランスからMariaDBを標準とし、バックアップと監視まで含めた「守る運用」とセットでご提供しています。

当社の技術選定の全体像は「Webシステム開発の標準構成」でご紹介しています。


この記事を書いた人

川島 敏英(株式会社サンクスシステムズ 代表)
1988年から2017年まで日立グループのIT企業でシステム開発に従事。約30年の経験を生かし、
現在は神奈川県川崎市で中小企業・個人事業主向けのWebシステム開発を、要件定義から運用まで一人で一貫対応しています。

これまでの開発事例は 制作実績 でご紹介しています。

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