株式会社サンクスシステムズ

業務システムのサーバーOSにAlmaLinuxを選ぶ理由

業務システムのサーバーOSにAlmaLinuxを選ぶ理由

2026.08.31
コラム

Webシステムを外注するとき、サーバーのOS(基本ソフト)が何かを気にする方はまずいません。ですが、OSはシステムが動く「地面」です。地面の寿命が尽きれば、その上のシステムは無事でも引っ越し(作り直しや移設)が必要になります。

当社は、ご指定のない限りサーバーOSにAlmaLinux(アルマリナックス)を採用しています。この記事では、その理由をご説明します。

AlmaLinuxとは

AlmaLinuxは、企業向けの商用Linuxとして世界的に使われているRed Hat Enterprise Linux(RHEL)と互換性を持つ、無償のサーバーOSです。長年、企業サーバーの定番だったCentOSというOSの実質的な後継として生まれ、世界中の企業サーバーで使われています。

「商用Linuxと同じ作法で動く、ライセンス費用のかからないOS」と考えていただくと近いです。

AlmaLinuxを選ぶ4つの理由

1. 長期サポート——約10年使い続けられる

AlmaLinuxは、各バージョンがおよそ10年間サポートされる方針で運営されています。セキュリティの修正が長期間提供され続けるため、頻繁な入れ替え作業に費用をかけずに済みます。数年ごとにOSの寿命で大工事になる、という事態を避けられます。

2. 商用Linux譲りの安定性

企業の基幹サーバーで鍛えられてきたRHEL系の作りをそのまま受け継いでいるため、安定性は折り紙付きです。業務システムは止まらないことが最優先。派手さより堅実さでOSを選んでいます。

3. ライセンス費用がかからない

無償で利用できるため、サーバーの維持費用を抑えられます。浮いた費用は、お客様固有の機能開発に回すべきというのが当社の考えです。

4. 情報と技術者が豊富

RHEL系OSの管理ノウハウはそのまま通用するため、世の中に情報が豊富で、当社以外の技術者でも扱えます。特定の会社や個人にしか触れないサーバーにしないことは、お客様のリスク管理として重要です。

他の選択肢と比べると

選択肢 特徴 当社の見方
AlmaLinux RHEL互換・無償・長期サポート 業務システムの標準として最適
商用RHEL 手厚い商用サポート付き。有償 大企業の基幹系では合理的。中小規模ではAlmaLinuxで十分なことが多い
Ubuntu 広く使われる無償OS。こちらも有力 優れたOSだが、当社はRHEL系の運用ノウハウ蓄積を生かせるAlmaLinuxに統一
Windows Server Windows環境との親和性。有償 ライセンス費用がかかるため、Webシステム用途では採用理由がある場合のみ

どれも悪い選択肢ではありません。大事なのは「なぜそれを選ぶのか」を説明でき、選んだものを扱い慣れていることだと考えています。

当社自身もAlmaLinuxで運用しています

当社は自社のサーバー群をすべてAlmaLinuxで統一し、監視ツール(Zabbix)による監視基盤とあわせて日々運用しています。お客様にお勧めしているものを、自分たちが毎日使い、癖も落とし穴も知り尽くしている——それが「扱い慣れた標準構成」の意味です。

まとめ

サーバーOSは目立たない存在ですが、システムの寿命と維持費を左右します。当社は長期サポート・安定性・費用・情報量のバランスから、AlmaLinuxを標準としています。

当社の技術選定の全体像は「Webシステム開発の標準構成」でご紹介しています。


この記事を書いた人

川島 敏英(株式会社サンクスシステムズ 代表)
1988年から2017年まで日立グループのIT企業でシステム開発に従事。約30年の経験を生かし、
現在は神奈川県川崎市で中小企業・個人事業主向けのWebシステム開発を、要件定義から運用まで一人で一貫対応しています。

これまでの開発事例は 制作実績 でご紹介しています。

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